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THE NEW NORMAL | File.06 MES - アーティスト
1898年の創業以来、プレミアムラゲージで世界をリードしてきたRIMOWA。本企画では、各分野で卓越した才能を発揮するインフルエンサーたちの日々に密着し、この困難な状況下で彼らがどのような時を過ごし、立ち止まることなく挑戦を続きてきたのかを紹介。それらを通して、RIMOWAの持つ信念や革新性を発信していきます。
FILE.06は新しい時代の新しいアートの可能性を探り、次々とメッセージを発信する気鋭のアーティストデュオ・MES。KANAE さんとTAKERU さんが作品に込める想いに迫ります。東京を拠点にしながらアートシーンだけに留まらず、クラブやストリートカルチャーともリンクしながら、ライブの感性で「今」を進化させるMES の「THE NEW NORMAL」な表現領域にフォーカスします。
「それまで自分が考えていなかったところに自分を持っていってくれる、現実の距離感をはかるのが美術の役割だし面白いところ。」 KANAE
- アーティストデュオとして活動をはじめたきっかけを教えてください。
KANAE: 元々、同じ大学に通っていて、私は芸術学を専攻していたこともあって展覧会を集団で作ってみたいなって思って、その時にTAKERU と企画して10 人くらいのチームで始めたのが最初です。
- 作品制作において最も大切にしているテーマは何ですか?
TAKERU: いつも作品を作る時に意識しているのは、とにかく目を惹くということをすごく大事にしていて、観る人に興味をもってもらうっていう動線を気にしながら作品を作っています。
KANAE: 既存の価値観を当たり前のものとして捉えないというか、今まではこう思っていたけど作品を通して少しちがう風に思えるんじゃないかということを念頭に置きながら作っているかもしれないですね。
「コロナ禍だからこそ出来たこともあるし、環境が変わってから作れた作品もたくさんあるので、自分たちの転機になったかなと思いますね。」TAKERU
- クラブやストリートカルチャーとリンクしてアートを拡張するような活動もされています。MES にとって転機となった作品はどのような制作でしたか?
TAKERU: 自分たちがベースにしていたクラブシーンとアートっていう両軸があったんですけど、やっぱりコロナ禍になってからクラブで自分たちが何か演出をすることが本当に一年とかまるっきりなくなっちゃった時に、もう一度ファインアートのシーンに自分たちで身体を持っていくというか、地方で展示をしたりしましたね。
KANAE: クラブの中でやっていたことを外に持っていくという活動の仕方によって、ある意味で街と関わりながら作品を作ることが出来たということ。その街というところから、もっと社会的なアプローチ、目に見えないつながりとか、そういったところにもっと俯瞰して世界を見るように作品を作るようになりましたね。
「空間のパワーかな。やっぱり。その場で、ライブで伝わってしまう熱量みたいなことだったり、インスピレーションの抽出元はなるべく多く持っておくということを大切にしています。」TAKERU
- 表現する「場所」そのものからもインスピレーションを受けたりしますか?
KANAE: 場所の持つ力っていうのは自分たちにとってすごく大きいのかなと思っていて、常に作品はサイトスペシフィックに作っているつもりなんですけど、場所の持つ歴史とか含み込んでいる時間軸というのが、自分たちの作品に大きく影響しているなっていうことは、いつも思っているというか、作品に込めながら作っていますね。
「いつも自分が1を考えた時に3を持ってきてくれるというか、自分もいるし相手もいるし、常にお互いに驚きと感動をもらっていますね。」 MES KANAE・TAKERU
- お二人の共通認識として今後のMESの可能性を展望して頂きたいです!
TAKERU: この状況が落ち着いたら海外でも展示したいですし、色んな人と色んな現場と向こうのクラブシーンも見てみたいし、アートシーンももちろん見てみたいですし、その中で刺激みたいなものを自分たちの中で受け取れる準備を今している感じですね。なので、展望としては、もう海外に行きたいということです。
KANAE: まったく同じ考えです!
[プロフィール]
MES
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新井健(あらい・たける)と谷川果菜絵(たにかわ・かなえ)が2015年に結成した日本のアーティスト・ユニット。東京芸術大学で活動を始め、東京を拠点に国内外で展示やパフォーマンス、ライブイベントを開催。レーザーや仮設資材を多用し、クラブカルチャーと現代美術の接触を試みるなど、マージナルな位置から社会を観測する作品を展開する。近年の出展に、個展 「DISTANCE OF RESISTANCE / 抵抗の距離」、「Reborn Art Festival 2021夏」、「Media Ambition Tokyo2021」、ANB Tokyo「ENCOUNTERS」、「Dark Independants」等がある。また、「TECHNO INVADERS」や「WAIFU」等、2016年より継続してレーザーやライブテーピングを使ったクラブ、ファッション、ライブなどイベントの空間演出も多数行う。